サボテン症候群★                

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絵本『魔法使いのクリスマス』

しばらくぶりの更新。最近色々ありすぎてブログが放置状態になってました…


さて、ギリギリ、クリスマスイヴの更新に間に合ったでしょうか…

ペンタブレットの使いすぎで指がつりそうです


去年のクリスマスは、アホな漫画をアップしたので、今年は何にしようかとか考えてて、
絵本みたいなのにしました。

一応、前にアップした絵本の続きになってますが、別に知らなくても大丈夫な内容になってるかと思います。

(前にアップした絵本はこちら

今年のクリスマスはこの絵本の製作につぎ込んだので、非常に健やかに過ごせてよかったなぁとホッと胸をなでおろしてます。



『魔法使いのクリスマス』




mahou01.jpg



12月の24日

聖なる夜の夜空を、魔法使いが飛んでいました。


魔法使いは、世界中に幸せを届けるお仕事をしています。


mahou02.jpg



とある雪国の雪原の真ん中に家がひとつ建っていました。
家の前には小さな男の子がひとり、ぽつんと立っています。


魔法使いは、その男の子のことが気にかかり、雪原へ降り立ちました。




「こんな時間にどうしたんだい?」


魔法使いが聞くと、男の子は、

「パパとママが帰ってくるのを待ってるんだ」と言いました。


男の子のパパとママは、お仕事で出かけているのだそうです。

聖なる夜に一人ぼっちの男の子。

クリスマスの夜なのに、男の子はさみしそう。


「それなら、僕とクリスマスをやろう」

魔法使いは言いました。


mahou03.jpg




せっかくのクリスマスです。
こんな夜を、ひとりぼっちで過ごすのは、さみしいです。

そしてなにより、彼は、しあわせの魔法使い。
今夜は、この男の子をしあわせにしようと誓いました。



「さて、クリスマスには何が必要だろう?」

魔法使いが男の子に聞きました。

「クリスマスツリー」

男の子が答えました。


魔法使いは、足元にしきつめられたたくさんの雪をかき集め、クリスマスツリーを作りました。

「雪だるま?」

「うーん、ちょっと変な形だけど、クリスマスツリーさ」

魔法使いがパチンと指を鳴らすと、雪で出来たクリスマスツリーは本物のクリスマスツリーになりました


mahou04.jpg




「すごい!クリスマスツリーだ!」

「ちょっと形は変だけどね」

へんてこなクリスマスツリーを眺めてから、また魔法使いは聞きました。

「さて、クリスマスには後は何が必要だろう?」

「ケーキ!」

男の子が答えました。


魔法使いは、今度も足元に積もった雪を丸めて、ケーキを作りました。

パチン!

魔法使いが指を鳴らすと、雪のケーキが本物のケーキになりました。


それから魔法使いは、雪を使った魔法で、チキンやシャンメリーを作りました。

ろうそくも作って、ケーキにさします。


明かりを灯すと、男の子ははしゃぎました。

ケーキを切り分けて、2人で食べることにします。




さすがに2人では、ケーキを全部食べることは出来ませんでした。

あまったケーキは、きちんと箱にしまいます。

「パパとママが帰ってきたら食べさせてあげるんだ」

男の子は笑います。


でも、クリスマスの夜はまだまだ終わりません


「さて、クリスマスには後は何が必要だろう?」


「うーん」

男の子もなやみます。


「そうだ」

魔法使いは、雪で鈴を作ると、男の子に鈴をわたします。


「なに?」

男の子は不思議そうに鈴を見つめて聞きました。


「クリスマスプレゼントさ」

魔法使いは鈴を鳴らしながら、言いました。

「これを使って、歌を歌おう」


2人は、鈴を鳴らしておどり、歌いました。

  走れそりよ 風のように

  雪の中を 軽く早く

  笑い声を 雪にまけば

  明るいひかりの 花になるよ

  ジングルベル ジングルベル 鈴が鳴る

  鈴のリズムに ひかりの輪が舞う

  ジングルベル ジングルベル 鈴が鳴る

  森に林に 響きながら



踊りつかれた男の子は、眠ってしまいました。


mahou05.jpg



魔法使いは、男の子の寝顔を見ながら、思いました。


男の子は、これでしあわせだっただろうか。

パパとママのいないクリスマスで、しあわせだっただろうか。



 "さて、クリスマスには後は何が必要だろう?"

何度と無く、男の子にたずねた、この質問。

答えなんて決まっていたんです。

パパとママが必要だったのに。


けれど、男の子は最後まで、そう答えませんでした。


シャン、シャン、シャン。


夜空から聞こえる。ソリの音。


魔法使いは夜空を見上げます。


mahou06.jpg



ソリです。

ソリが夜空を飛んでいます。



ソリは魔法使いの下におりたちました。

ソリの上には、サンタクロースが2人、乗っていました。


2人のサンタはソリから降りると、魔法使いに言いました。


「今夜は、息子がお世話になったね」



男の子は、サンタクロースの子どもだったのです。


mahou07.jpg



「今日は、君のおかげで、息子も楽しいクリスマスをすごせました」

サンタクロースは言いましたが、魔法使いは浮かない顔です。


「そうでしょうか」

本当に、男の子にとって、楽しいクリスマスになったんだろうか

魔法使いは自信が持てませんでした。


「楽しいクリスマスでしたよ」

サンタクロースは言います。


「だって見てください、この寝顔を」


mahou08.jpg



男の子は、安らかな顔で寝ています。

「楽しくなかったら、こんな顔できないじゃないですか」


そうだったらいいな


魔法使いは心の中で思いました。




「そうだ、これをもらってください」

サンタクロースは、ソリに乗せてあった大きな袋から、プレゼントを取り出すと、魔法使いに差し出しました。

「そんな、いただけません」

魔法使いは断ります。

「今日は息子がお世話になった、そのお礼です」

「でも、これが僕の仕事なんです。僕は、仕事をしただけなんです」

魔法使いは、申し訳なさそうに答えます。


そんな魔法使いに、サンタクロースは笑顔で答えます。

「それなら、プレゼントを渡すのも、私達サンタの仕事ですよ」


そうか、サンタクロースさんたちも、僕と同じ、しあわせを届けるお仕事をしてるんだ

そう思うと、プレゼントを受け取らないのは間違ってる気がしてきて、

魔法使いはプレゼントを受け取りました。



mahou09.jpg



それは、魔法使いにとって、初めてのクリスマスプレゼントでした。

プレゼントをかかえた魔法使いは、なんだか恥ずかしいような、くすぐったいような、そんな気分になりました。


どうしていいかわからずにいる魔法使いに、サンタクロースは言いました。


「メリークリスマス」



おしまい!


                   
  1. 2007/12/24(月) 23:57:22|
  2. 絵本「しあわせの魔法使い」
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
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コメント

文章にイラストがあるっていいなぁ。(しみじみ)

長い話してもいいですか?
昔、海の家でバイトしてた時、共に障害者の両親と小学生の男の子の家族連れが来ました。
御両親は海に入れないので男の子は1人で遊んでいたんですが、それに気付いた大学生の男女8人のグループが男の子を仲間に入れてあげて一緒に遊んでくれたんですよね。
楽しそうにはしゃぐ男の子を見て、お父さんもお母さんもすごく嬉しそうで、オレの所に来て「あの人たちに持って行ってあげてください。」とジュース代を9本分置いていきました。

物語と全然違う話かも知れませんが、なんとなく思い出してしまいました。


人を笑顔にしたいと思う時、きっとこっちも笑顔なんですよね。
  1. 2007/12/26(水) 23:11:32 |
  2. URL |
  3. 征吾 #EB29KFfw
  4. [ 編集 ]

征吾さん>
物書きとしたら絵は卑怯なんでしょうけどね(^^;
でもだいぶ、絵の効果に頼ってます。
説得力無い部分も絵を見せて力技でカバー!

海の家の話、泣けます。
なんかそういう、優しさが人を動かした話を聞くと、世の中まだまだ捨てたもんじゃないなぁと思いますね。
かなり俺はそういう話聞くと涙腺来ます…
  1. 2007/12/29(土) 23:26:43 |
  2. URL |
  3. Dr.サボテン #-
  4. [ 編集 ]

サボちゃああああん
いい話やーん!!!!

・・・ネット落ちが10日に及んでちょっとおかしくなってます;
パソが変わったので顔文字もまっさら~
  1. 2007/12/31(月) 01:11:43 |
  2. URL |
  3. 宮城ま咲 #pYrWfDco
  4. [ 編集 ]

ま咲さん>
ありやす!

新しいパソコンですか!俺は顔文字登録してないのでその辺は大丈夫なんですが、パソ変えたらipodとかスキャナとかペンタブとかその他もろもろのインストールやり直しがきついんですよね…
頑張って登録しまくってください!
  1. 2008/01/01(火) 21:06:07 |
  2. URL |
  3. Dr.サボテン #-
  4. [ 編集 ]

私も絵本が書きたいと思っていましたが、落ちのつけ方が非常に難しく作成したことがありません。しかし、この作品は親がサンタクロースという落ちとその後の魔法使いがプレゼントを受け取るというくだりでココロが温まる余韻の残し方がなんともいえません。なんだか来年はこの話の続編が見たいと思いました。
  1. 2008/01/04(金) 00:37:14 |
  2. URL |
  3. 引きこもりの中の引きこもり #-
  4. [ 編集 ]

引きこもりの中の引きこもりさん>
なんだろう、文面からして君とは昨日一緒に飲んだ気がするんだが…
続編は作ろうと思えば作れそうだけどネタ次第ですね(^^;
  1. 2008/01/04(金) 01:06:07 |
  2. URL |
  3. Dr.サボテン #-
  4. [ 編集 ]

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