サボテン症候群★                

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ハンバーガー100個

昨日、「立喰師列伝」という映画を見たんですが、この映画の中に、ものすごく印象に残ったシーンがあります。


ロッテリアに来店した男が、「ハンバーガー100個」を注文するシーンがそれです。






今日は少し、昔話をしようと思う。

ハンバーガーにまつわる話だ。


hanba-ga-kid.jpg


上の絵はハンバーガーキッド。
(なんか違う気がするけど何でだろう。帽子がでかいんだろうか?)

ちなみに、長崎は佐世保バーガーのイメージキャラクター「佐世保バーガーバー」は、
当初、アンパンマンのキャラクター・ハンバーガーキッドを起用しようとした際、作者であるやなせたかしに使用許可を求めた所、やなせたかしから「どうせなら新規でイメージキャラクターを描こう」と太っ腹すぎる申し出があり、やなせたかしの手によって新たに描かれたキャラクターである。
俺はやなせたかしが好きになった。


しかし、今回の話とやなせたかしは何の関係も無い。



あれは、今からだいたい5年ほど前のこと。


当時、俺が勤めていた会社は、経営不振のために集団退職(いわゆるリストラ)を敢行した。


この集団退職は、各人、面接をして辞めるかどうかは本人にゆだねる、と言うものだった。


俺は残留を希望したが、このリストラにより約100人あまりが退職した。


この約100人の中には、俺の同期で同じ部署だったS君が含まれていた。



このリストラによる100人の退職者達は、その人数だけあって、壮大なお別れ会が催されたが、何故かこの時、うちの部署の、特にオペレーターと言う仕事をしている俺達8名は、S君だけを送別するために、会社の送別会とは別行動でひっそりと送別会を行った。


このS君の送別会が今回の本題である。




「S君の送別会は何をやるか?」


我が部署のコントロールルーム(だったっけ?)に集まったS君を含むオペレーター(当時の俺の職業)達数名で、話し合いが行われた。

この際、先輩がひとつのアイデアを出した。


「前から一回、やってみたかったんだけど、マクドナルドのハンバーガーを100個買ってみんなで食べるってのはどう?」



ものすごく魅力的な提案である。


送別される本人、S君が「いいっすねぇ!!」とノリノリだったこともあって、このアイデアは満場一致で可決された。


このアイデアが採用された経緯については、他の要因も加わっている。

この送別会が行われた当時、マクドナルドは130円のハンバーガーを平日のみ65円で販売すると言う低価格戦略の真っ只中であり、送別会の日程が金曜の仕事後(平日)であった事も大きな要因である。
この送別会の参加人数はS君を含めて9名。
ハンバーガー100個の値段が6500円。
一人頭730円を切るのである。

そしてもうひとつ。

S君はお酒がそんな好きなほうでもなかったので、お酒抜きの送別会が好ましかったという要因もあった。



そんなこんなで、送別会当日。


当日は、シフトの関係で早く上がることになった発起人の先輩とS君本人が、
マクドナルド諫早店のドライブスルーにてハンバーガー100個をテイクアウトしてくる事となった。


俺達は2人が「ハンバーガー100個単品で」と注文した際の店員の反応を楽しみにしていたのだが、

2人の話では「ハンバーガー100個!」のオーダーに対して、対応した女性店員は



「ハンバーガー100個ですね!」


と、軽やかな笑顔で対応したのだという。



その後、彼女はその0円の接客スマイルを崩すことなく、
「少々お時間いただきますので、そちらの駐車スペースでお待ちいただいてよろしいですか!」と、
またしても軽やかにご案内してみせた。


この際の待ち時間は30分を切るくらいだったらしい。


俺はこの話を聞いた時、
「ああ、きっと、同じようなことやる客が多いんだろうな。ハンバーガー100個オーダーは過去に何回かあって、それでなれてるんだろうな」と思ったのだが…


あれから数年。
その後、この会社を辞め、カラオケ屋で働き、フロア・フロント・キッチンの仕事を経験した今ならわかる。

おそらく、この時、彼女がハンバーガー100個のオーダーを受けたのが初めてであろうと、数回目であろうと、おそらく、彼女の接客スマイルは崩れることは無かったのだろう。


彼女はカラオケ店スタッフにおける"フロント"の立場なのだ。

彼女にとって、ハンバーガー1個もハンバーガー100個も、大した違いは無い。
ひとえに、ただの"オーダー"なのだ。結局、ボタンを押すだけの作業である。


「ハンバーガー100個」と言うオーダーに驚愕したのは、彼女では無く、その時、厨房にいたキッチンスタッフなのであろう。

キッチンスタッフにとって、ハンバーガー1個とハンバーガー100個は当たり前の様に大きな違いなのだ。

この感覚の違いが、"フロント"と"キッチン"の間に大きな摩擦を起こす。
これは、俺自身がカラオケ店バイトスタッフとして勤務した3年間で痛いほど身にしみてることだ。



まあ、それはいいや。



かくして、ハンバーガー100個を車に乗せて2人は会社の寮へと帰ってきた。


S君は帰ってくるなり、こうもらした。

「車内の臭いがハンパ無い」と。



こうして、我らオペレーター(男性6名、女性3名) V.S ハンバーガー100個の闘いが始まった。


単純計算で1人頭ハンバーガー11個食べれば完食である。


計画段階において、我々はかなりの楽観状態だった。

平均年齢も20くらいだった9名は、女性はそんなに食べられないであろう事も考慮した上で、まあ、こんだけいるんだから100個ぐらいいけるだろうと思っていたのだ。


そして当日。




hanba-ga-100.jpg


机に積まれた100個のハンバーガー

写真は、当時インスタントカメラにて撮影されたもの。


この100個のハンバーガーを前にしても、俺たちはまだ楽観していた。

それぞれのカメラでハンバーガー100個を「ありがたや、ありがたや」と拝め、撮影したりしていた。

先輩なんて、「こがん機会もうなかぞ写真撮れ写真」とはしゃいでいたものだ。



いざ食べ始めると、事態は一変した。


最初の1個目は、各自美味しくいただいたことだろう。

問題は2個目以降である。



女性陣は2個目を完食し終えたくらいから、ちょっと顔色が変わってくる。

すでに3個目に手を出すか否かを迷っている様子だった。


この時、照り焼きソースやマヨネーズ、チーズなどトッピングアイテムをいくらか用意しており、
味に飽きたらトッピングして楽しもう的な意味合いで用意されたものだったが、もはや色々な味を楽しむためのものでは無くなっていた。

これらのトッピングアイテムは、ハンバーガーの味を少しでも変えて気分を紛らわし、胃の中にハンバーガーを押し込むための物と変わり果てることになる。


女性陣は、最初こそ、「照り焼きソース入れたら照り焼きバーガーの味だ」などと軽口叩いてキャッキャッと笑っていたものの、

3個目にはもうギブアップ宣言。



俺はチーズバーガーが好きなので、2個目はチーズをはさんでみたのだが、チーズによる満腹感への威力は絶大で、気分を紛らわせるはずのトッピングが仇となる結果となった。

4個でギブアップ。

その後、男性陣も4~6個の間に次々と脱落して行き、

最後の2人は8個目を待たずして食が止まった。


時間を置いて空腹になろうと、しばし談笑にふけったり、
寮に備え付けられた卓球台で卓球のトーナメントを行い、腹を空かせようと努力はするものの、

時間の経過とともにハンバーガーが冷めてしまい、ますます喉を通りにくくなる始末。


それでも男性陣は頑張ったが、一番食べたTさんが12個と言う高記録を残すのみとなった。


すっかり諦めた俺たちの前に残されたのはハンバーガー約50個。


自信満々だった割には半分以上残す結果となった。



これはいかん!と、同時刻に諫早で100名送別会を行っていた同僚数名に連絡。

2次会はこっちに来るように頼み、女性4~5名が応援に駆けつけたが、
すでに1次会でたらふく食べた上にアルコールが入っている彼女らの戦力は微々たる物で、
その後の俺たちの頑張りもあったものの

ハンバーガー40個近くが結局完食されること無く、送別会は終わった。




解散の際、各自2・3個ずつ部屋に持ち帰ることになったのだが、

俺はもちろん、この送別会の主役であり"ハンバーガー100個"のアイデアに大賛成だったS君ですら

「いりません、もうハンバーガーを見るのも嫌です」

言わしめたこのハンバーガー100個送別会は、果たして成功と言えるのか。


そもそも、こんな送別会でS君は良かったのか。


色々と思うところはあるが、今もこうして昨日のようにふり返る事が出来るくらい、鮮明に脳裏にこびりついてるこの送別会は、
「S君をいつまでも忘れない!」と言う俺たちの願いが成就した結果なのではないか。

そう考えると、そんなに悪い送別会でもなかったなぁと思えることは確かである。



つーか、よくこんなことやったな。

俺の大切な思い出です。

思い出すたび笑える。
  1. 2007/12/18(火) 00:20:12|
  2. イラスト/カラー
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:5
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コメント

思い出して笑えるんだったら、きっといい思い出なんですよ。
S君も今の仕事の同僚に「前の会社辞める時にバカな事やってさぁ・・・。」と笑顔で話せてると思います。
  1. 2007/12/18(火) 00:47:18 |
  2. URL |
  3. 征吾 #EB29KFfw
  4. [ 編集 ]

なんか下の寮でそんなことやってたね。そのあとにやった麻雀で残りのハンバーガーを食べた気がする。
よく考えると、S君とは今は同じ街で仕事してるんだと痛感。あやつが辞めてなければね。
  1. 2007/12/18(火) 11:25:41 |
  2. URL |
  3. 戦艦榛名 #-
  4. [ 編集 ]

昔好きだったマンガに「しあわせのかたち」ってあるんだけど、それに同じネタがあったよ。
「ハンバーガー300コ。それとポテト300コ」
「ポテトはSとMがございますがどちらになさいますか」
「じゃあSで。それとスマイル3コ☆」

兵士の食料だったんだけど自分で食っちゃって、途中で気づくというオチで(笑)

ってゆーか、バックヤードはブーイングと悲鳴の嵐だよ!(←経験者)
かなり昔にファーストフードでバイトしてた時があるけど、30個のオーダーですらもうキリキリ舞(古)さ。
だって、バンズ(挟むパン)でさえ一度に6個しか作れないし、作るのに確か60秒だったハズ。
んで、ミート(肉だね)は一度に16個を調理するのが限界。
調理時間が1分20秒くらいだったと思う…

しかも出来上がったあとに包装するとゆー地獄が!

ミートとバンズが用意されてたとして、1個作るのに大体1分30秒くらい。
サイコウで同時に4個まで作れるから…あとは計算してね☆

まぁでも、店舗によって機材の規模が違うから一概には言えないけど、バックヤードは地獄だよ♪
  1. 2007/12/18(火) 21:20:46 |
  2. URL |
  3. ひこまる #-
  4. [ 編集 ]

あは(゚∀゚)ウケルー
私も言いたい!
ハンバーガー100個(さらり
食べませんけどー!
言いたいだけですけどー!!

S君に強烈な印象を残した事でしょう。
あぁ、トラウマになってないならいいな・・・
  1. 2007/12/19(水) 00:30:08 |
  2. URL |
  3. のほほ #-
  4. [ 編集 ]

征吾さん>
そうだったらいいんですが(^^;
まあ、ジョークのわかる奴だったんできっと彼にとっては素敵な思い出になってるはず!

戦艦榛名さん>
辞めてからは遊んでないの?今度、S君もあわせて会って飲むのも良いかもね
マージャンはすげーやったから(俺はけっこう、巻き込まれてたんですが)もういつ何をやったのやらサッパリ!

ひこまるさん>
おう!さすが経験者!
そっか、バックヤードって言うんですね。
包装も地獄ですよね。ちゃんと100個、包装されてました(^^;


のほほさん>
コンビニで「おでん全部!」とかも言ってみたいです。食べ切れませんが…
トラウマ…なってるかも。
彼がハンバーガー食べてる姿、あれ以来見た記憶がない…
  1. 2007/12/25(火) 00:05:00 |
  2. URL |
  3. Dr.サボテン #-
  4. [ 編集 ]

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