サボテン症候群★                

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福岡旅行~ザ・リベンジ~

※すいません、今回の記事、重いです!ファイルが!


今日は月見です。昨日はおはぎ食いました。
俺、おはぎ好きなんですが、けっこう嫌いな人多いですよね。
なんか、餅じゃなくてご飯っぽい所がダメな人多いらしいです。

あれが美味いのに!

んで、今日のお昼はセブンイレブンの「月見だんご」食べました。
だんご三兄弟みたく、だんごが三つ刺さってます。長男だけ黄色です。

だんご!だんご!




三連休、最初の土日は福岡へ行ってきました。

前の会社の友人が、福岡近辺にいるので、久しぶりに会って飲もうぜ!ってな感じで行ってきました。


一次会は焼き鳥屋でサックリ飲んで、二次会はカラオケ。

この二次会のカラオケなんですが、なんか歌ってる最中に店員がちょこちょこやって来て、「ただいまビールがお安くなっております!」とか言ってくるんですが…

ウゼェ!!


営業促進の為とはいえ、これはウザい!
元カラオケ店員として言わせてもらえば、
必要以上にお客様の空間を侵してはならない!!
お店を劇で例えるなら、主役はお客様であり、店員は舞台には上がらない裏方です!!
と、俺は教えられました。

つか、歌ってる最中に部屋に店員がズカズカ入ってくるカラオケ店に行きたがる奴はいねえ!!

くそう…天○のカラオケ○めぇ~!!!


んで、初日はネットカフェ・ポパイにて就寝。
なんか知らんけど、会員制じゃなかった。
ネットカフェって、どこも会員制だと思ってたのに…長崎だけ?
つか、会員制じゃないのってセキュリティ的に危なくない?いいの?

翌朝。

今回の旅のメインイベント。

羞恥プレイだ!いい年した男二人のマンガ祭り!!

いい年した男が二人で、キャナルシティで上映されてるアニメ映画を観る、と言う想像しただけでも背筋が凍るミッションです。

まず、チケットを買いますが…

これがまた恥ずかしい。
友人の前では、「全然、平気さ!」ってな顔して、チケット買う時も店員さんに「全然、平気さ!」ってな感じで爽やかにチケット購入して見せましたが、

こいつが一番の羞恥プレイです。

大人2枚!!


観た映画は2本。

まずは、巷で話題のエヴァンゲリオンを観ました。

これは俺は中学の時にテレビでやってるのを見たんですが、当時は凄かったです。
もう、すげーブームで、とんねるずの番組に、これのコスプレした人とか出てたんですが、なんかもう、全身タイツです。(男ですよ)
そんな全身タイツでテレビに映って、お前の今後の人生は大丈夫なのか!?と思いました。
あの全身タイツの人は、今頃どうしてるんでしょうね。
んで、映画の感想は…ビルがニョキニョキ出てました。もう、すげー出てた。出すぎだった。

お次は、クラナド。
こいつは、名前で検索してくれりゃわかりますが、かなりオタッキーなアニメっぽいです。(いわゆる、萌えアニメって奴ですね)

でも、監督は「あしたのジョー」の人なのです。
一体、この監督の身に何が起こったんでしょうね。どう考えても、「あしたのジョー」とは対岸の絶壁に位置するアニメ…

「立てぇ!立つんだジョー!!!」とか、「燃えたよ…まっ白に…燃えつきた…まっ白な灰に…」とか、
「まいったぜ、力石…」とか、「力石よ、おめぇがくれたチャンピオンベルトだぜ…」とか、「終わったよ……。何もかも」とか、
(ほとんど、力石がらみのセリフですが気にしないでください)
こんな絵柄で言われても困っちまうぜ…と思ってて全く期待してなかったんですが…

…これはかなり感動しました。

それはもう…力石の死に匹敵するほどの…(力石使いすぎですが気にしないでください)
簡潔に言えば、一見、恋愛ものに見せかけておいて、家族愛ものですね。
主人公のお父さんの土下座が胸に突き刺さりました。
あと、主人公の親友の涙。男泣きにはグッと来るもんがあります。

アニメじゃなくて普通の映画でもいいじゃないか、とも思いましたが。



てなわけで無事に羞恥プレイを試みると言うMっ気満々な目的も果たした俺たち。
だが、しょせん、こんなのは前座にすぎないのです。

今も鮮明に思い出す、今年の2月。

Iさんと行った福岡旅行…

あの日、俺は、敗北をきっしました。


しかし、とうとう、俺はあの日の雪辱を晴らす日が来たのです…!!

俺はこの雪辱を晴らすために今回の福岡旅行をセッティングしたと言っても過言ではありません!

過言ではありません!

今回も無意味に二回言ってみました。

は?アニメ?エヴァ?力石?
片腹痛いわ!!
なんで俺がわざわざそんな物のために福岡まで遠征せにゃならんのだ!





ザ・リベンジ・オブ・だざいふ遊園地!



そいやぁぁああああ!!!


bikkuri003.jpg



ヨッシャーーーー!!!!行ってきたー!!!!

何のことやらワケわからん人たちの為に、かいつまんで説明しますが、

mutuさんと言う素晴らしいブロガーがおりまして、mutuさんが去年の6月に挑んで、そのあまりのアレっぷりに「全然ダメじゃないですか」とコメントしたところ、「 一 度 や っ て み て 」との事だったので、「よっしゃあ!やったるぜ!!」と2月に行ったら、閉店時間過ぎてて断念していたのです。

今回はもう、閉店時間も熟知しているので、きっかり間に合いました。

「よぉ!元気だったかい、西、おっつぁんよ!」

てな具合に、力石が死んでから旅に出たジョーが帰ってきた時のセリフを口走りながら、(また力石ですが気にしないでください)
入場門をくぐると、受付のおばちゃんが

「今日は入場料いらないからゆっくり楽しんでくださいね」
と、ニッコニコしながら言うのです!


え!なんで!?



nyuujou00.jpg



なんと、偶然にもその日は西鉄創立記念日とやらで入場無料でした。


うひょう!ラッキー!!


嬉々として、門をくぐった俺に待ち受けていたのは…


bikkuri004.jpg


意外に広い園内…

そして数歩歩けば、その左端に、例のものは鎮座してありました。








bikkuri005.jpg



ビックリハウス!

やっと、そのお姿を生でみることが叶いました…

当たり前だけど、写真そのままだったから吹き出しました。


長かった…ここまで来るのに、俺はどれだけかかったんだろう。

mutuさんのブログから、もう一年…
ある意味、俺はこのネタをやるためだけにこのブログをこの1年間、続けてきたと言っても過言じゃないのですよ…

本当に、長かった。
今日でこのブログ最終回にしてもいいぐらいです。
みなさん、今まで俺のしょうもないブログにお付き合いいただき、ありがとうございました。


まあ、別に今回で最終回ってわけではありませんが。


とまあ、そんくらい俺はこれに乗りたかったんですが、



まあ、なんつーか…


いざ乗ろうとすると、これはかなり勇気要りますね。

明らかに子供たち、親子連れとかが乗るものですもんね。

正直、さっきの羞恥プレイを上回ります。
逃げ出したいくらいです。
もう、ビックリハウスの写真は撮ったから、乗ったことにして帰ろうかとも思いました。


だけどね、
わかるかい紀ちゃん。
負い目や義理だけで拳闘をやってるわけじゃない、拳闘が好きなんだ。
死にものぐるいでかみあいっこする充実感が、わりとおれ、好きなんだ…
(あしたのジョーのセリフです)









bikkuri_douga.gif



ギャアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!



Kowjuさんは割と平気だったと、ブログにこの前書いてたので、まあ、mutuさんが大袈裟なだけで、そんな怖いもんでもないんだろう、と思って侮ってました。
つかKowjuさんすげー


すっげー目が回る!!

上下にゴロンゴロン転がってるように錯覚されるのも具合悪いですが、
なんか椅子自体もグラグラ揺れて、ちょっとした船酔い状態に陥りました。

いや、ビックリした。

中に入ったとき、意外に汚いのとか、まったく部屋っぽくなかったりとか、店員さんが通路みたいなのどかしてガシャンと締めたあと、ドアを閉めたらちょっと部屋っぽくなったときもビックリでしたが、

この揺れが俺は一番ビックリです。



そんなわけでビックリハウス出た時はヘロッヘロだったんですが、
まだ挫けるわけにはいきません…!

まだまだミッションは残ってるんです。




bazu--ka00.jpg


予想以上にレトロ感漂う、

バズーカ砲!

Kowjuさんのブログで紹介されてたので、探したんですが…
なんか見つけるのにえらい苦労しました。

つか、後ろのほうにもまだアトラクションあったのか、みたいな。

しかもバズーカ砲は端っこにあるから見つけにくいのなんのって!
近くに観覧車もありました(のらんかったけど)


バズーカ砲んとこまで行くと、少年たちがバズーカを構え、恐竜を狙ってるではありませんか。



bazu--ka01.jpg


恐竜。


少年たちの目は、正に闘う漢の目でしたね。

少年たちは、
「バズーカーおもしれー!!」とか言ってガンガン撃ってます。


そんなに面白いのか!興奮するのか!ぶっ放してぇ…


しかし、これはこれで子ども達に並んでやるのは羞恥プレイです。

係員のおじさんとかもなんかずっといるので、余計に羞恥プレイです。



玉は野球ボールなんですが、バズーカ撃つ時、マジで

ボゥン!!みたいな感じで煙も上がって痛快でした。

いや、これはマジで燃える…

燃えるぜ…紀ちゃん…

紀ちゃんのいう青春を謳歌するってこととちょっと違うかもしれないが、燃えているような充実感は今まで何度も味わってきたよ…
血だらけのリング上でな…。
そこいらの連中みたいにブスブスとくすぶりながら不完全燃焼しているんじゃない…。
ほんの瞬間にせよ、まぶしいほどまっ赤に燃えあがるんだ。
そしてあとにはまっ白な灰だけが残る…燃えかすなんか残りやしない…。
まっ白な灰だけだ。
そんな充実感は拳闘をやるまえにはなかったよ。
わかるかい紀ちゃん。

叩け!

叩け!

叩け!


おいらにゃ獣の血が騒ぐ
だけど、

 ルルル~ルル ル~ル~ル~ル~ル~

明日はきっと何かある
あしたは どっちだ…


まあ、そんくらい燃えるんですが、

でもこれ、激ムズです。

やる前は、こいつら、一匹残らず仕留めて見せるぜぇ!!的なノリだったんですが、

最初の数球は的に当てるのにちょっとずつ調整しながらやっていったので、まあ、いいんですが、

最後の数球、ぜってー的に当たってただろ!!!!

どんだけ判定厳しいんだよ!!!!



俺にも奴らを仕留めるのは無理でした。


いや、行って良かった、だざいふ遊園地!



★今回の土産★


Image022~01.jpg


大宰府って言ったら、梅ヶ枝餅だろー

ってことで、10個買いました。
家に帰って、仏壇に上げました。翌日食べました。

んで、なんか、この記念すべき日を形に残せるものが欲しい…と思い、

なんか良い土産は無いものかと、いろいろ探しましたが…


散々迷った挙句、こんなの買ってみました。




Image026~00.jpg



 合 格

いや、別に俺、受験生でもなけりゃ資格取ろうとしてるわけでも無いんですが…

一体、何に合格したいのかサッパリですけどネ!


おしまい。
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  1. 2007/09/25(火) 23:30:47|
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新しいバッグと、昔話。

arows2101.jpg



ユナイテッドアローズ行ってきました。

男性物もありましたね。

でも、スーツとかは着ないので、前のほうにあった所だけを物色。


新しいバッグとベルトが欲しかったので、買いました。

BEAMSとかと同じくらいの値段かな?と思って、わりと多めにお金下ろしたんですが、そうでもなかったです。

店員さんも、まだ不慣れな感じではあったけど、とても親切。

流石、というか、オぺレーションも他店よりサービス感を出そうとしてる感じで、
購入後は店の前まで商品を持ってきてくれて、お見送りまでしてくれます。(忙しい時ははぶくんだろうけど)

個人的にはそこまでしてくれなくても…て気持ちもありますが、
なんかこう、企業努力、みたいなのには熱いものを感じますね。


よぅし、ここで買った新しいバッグに、夢や希望をいっぱい詰めるぞー!!



さて、今日は短編小説書きます。
何でかというと、引越しの作業に追われてネタの準備が追いついていないからです。


Dr.サボテンの夢も希望もない昔話


momomomo2007.jpg



僕は夢を持っていた。
ミュージシャンになる夢だ。

高校生になって、軽音楽部に入ったくらいの時は、まだ自信もあったし、周りの友人も満更ではない反応だった。
しかし、現実とは本当につまらない物で、高校3年の夏くらいになるとそれは目に見える形となって僕を押しつぶした。

才能が無い、と言う現実だ。

それでも僕はその現実を受け入れなかった。
周りの評価など気にせず、ただ自分自身の満足のために、ギターの弦を弾き、調子っぱずれな歌を歌った。
多分それは、水面に写った自分の姿に酔いしれるナルシスの様なものだ。
エコーを馬鹿にした罪が、呪いへと形を変え、僕を襲ったのだ。
そうして僕は、水辺に咲く水仙の花になってしまった。

そこから一歩たりとも動かず、ただ咲いていた。

人はそれを「ニート」と呼んだ。

そのニート、つまり僕。僕の名前は桃太郎と言う。

             ★

「桃太郎や、お前はいつまでそうしているつもりだい」

「おばあさん、僕はね。働きたくないんだ。」

もう何回目の会話だろう。おばあさんは、毎日のように僕に尋ねる。

「桃太郎や、お前はそう言うけれど、いつまでもそうしているわけにはいかないんだよ」

「おじいさん、僕はね。それでも働きたくないんだ。」

僕の家は、おじいさんとおばあさんと僕の三人しか住んでいない。
お父さんとお母さんがいない事には、幼少のころからずっと疑問に思っていたが、無責任な親が多いこの世の中だ。
育児放棄なんてものは珍しいものでもないし、生きていくのに不便とも感じなかった。

             ★

ある日、おじいさんとおばあさんに言われた。

「桃太郎や、お前に大事な話があるんだ」

いつもは優しい二人が、妙に真剣な顔で僕を見つめる。
どうも、あの何度と繰り返した会話とは毛色が違うようだった。

「お前は、うちの子ではないんだ」

「は?」

なんて間の抜けた声だろう。自分自身で笑えてくるような声だった。

「お前は、私が川で洗濯をしている時に、川上から流れてきた桃の中にいたんだよ」

「は?」

要約すると、どうやら僕は捨て子だったらしい。
どこの馬鹿親かわからないが、いや、少なくとも僕自身の親であることには違いないが、その親は、我が子を桃に詰めて川に流したと言うのだ。
そして、桃の中に詰め込まれているのを発見したおじいさんとおばあさんは、僕に「桃太郎」と言う名をつけた。

なんて安直な!

             ★

おじいさんとおばあさんは、僕に鬼ヶ島へ鬼退治に行くように命じた。
もちろん、僕は反対した。

「我が子に、そんな危険な事をさせるなんて、どんな親だい」

しかし、言って気づいた。
ああ、この人たちは、僕の親ではないのだな。僕はなんて不運な子だろう。

考えてもみれば、別に本当に鬼を退治しなくちゃいけないわけでもない。
ようするに、この二人は僕にこの家から出て行ってほしいだけだ。

「ああ、わかったよ。鬼を退治してきてやる。鬼を退治するまで、絶対に帰らないよ」

そう言って、僕は家を出た。
出かけに、おばあさんは僕のためにきびだんごを作って渡してくれた。

僕は、そのきびだんごを川へ投げ捨てた。


             ★

自由だ。

僕は自由になった。
正直、あんなクソ田舎の村で一生を過ごすなんて嫌だったし、都会に出ればきっと何か新しい夢が持てるような、そんな気がしてきた。

バスと電車に揺られ、僕は都会へとやってきた。
たくさんの人の群れに圧倒されたが、こんなの何てこと無いさと、強がって見せた。

腹がすいたのでコンビニでご飯を買い、公園で食べた。
なんてことない。きびだんごなんて必要なかったのだ。

夜はホテルに泊まり、これからのことを考えた。

まずは、お金を稼がなければならない。
僕はご飯と一緒に買った求人誌と履歴書を広げ、何か楽で面白い仕事はないかと探した。
数件しかなかった。

翌日、面接へ行くと、どうにも反応がよくない。
どうやら、住所不定なのが引っかかるようだ。
しょうがないので、午後からは家を探した。

文無しになってしまった。
どうにか安いアパートの一室が借りられたものの、ボロくて汚い、西日の差す嫌な部屋だった。
そのうちお金がたまったら引っ越すことを決意し、その日は寝ることにした。
空腹で中々寝付けなかった。

アルバイトが決まった。漫画喫茶のアルバイトだ。
暇そうだったし、漫画も読み放題だ。

クビになった。変な文句をつけて来る客と喧嘩になったからだ。
納得がいかなかった。僕は悪くなかったのに。

食べるものが無い。
空腹を耐えて部屋へ戻る途中、ゴミ箱を漁る乞食を見た。
僕はたっぷりと侮蔑を含んだ目でそれを見つめ、ああはなるものかと心に誓った。

川へ投げ捨てたきびだんごの事を思った。

別の仕事に就き、辞め、また別の仕事に就き、金の為に自分を殺すことを覚えた。
全ては金のためだ。
お金さえあれば、食べ物が買える。あのきびだんごなんていらないのだと証明できる。
そうして僕は、お金を手に入れた。

家賃が払えない。このままでは、部屋から追い出される。
ガス、電気が止まった。水はまだ止まらなかった。

あんなに自分を殺してまで働いたのに、まだお金が足りなかった。
僕はまた仕事を辞め、新しい仕事に就いた。
きつい、仕事だった。

この頃になると、生きる意味を考えるようになった。

僕の敬愛する、ニルヴァーナのヴォーカル、カート・コバーンは自宅で自分の頭をショットガンで撃ち抜いて自殺した。
理由は、「ネヴァーマインド」と言うアルバムで商業的大成功を収めてしまったが為に、自分自身のイメージが勝手に一人歩きをしてしまった。
そのイメージのせいで、自分が本来やりたいことが自由に出来なくなってしまったからだ。

僕は、なんて贅沢な悩みだろう、と思った。
彼は、人に認められるだけの音楽の才能があったにもかかわらず、自殺した。
だったら、人に認められるだけの才能が無い僕はどうすればいいんだ。

死ぬしかないじゃないか。


けれど、死にたくなかった。


             ★

生きていたくも無い、死にたくも無い。
僕は、今まで自分が「生かされていた」事を知った。
僕が、守られ続けていたと言う事実を知った。
あの家が恋しかった。帰りたかった。だけどもう手遅れだ。

僕は生きたかった。ただ、生きたかっただけだ。
そんな日々がずっと続いていた。

             ★

楽しみを見つけた。
楽しくも無いことを延々と続けていたら、ほんの少しばかりのお金の余裕が出来た。
そのお金を持って、バーへ行ってみた。
初めて飲むお酒は、正直クラクラしたし、気持ち悪くもなったけど、嫌なことは全部忘れられた。

そのバーで知り合いが出来た。いつもカウンターに一人で座っている男だった。
男の名前はわからないが、猿ににた顔をしていたので、みんな「猿」と呼んでいた。
僕もみんなに習って、「猿」と呼んだが、男は僕の顔面に蹴りを入れてこう言った。

「そういう口は、ビールを飲めるようになってから言うもんだ」

僕は自分のコップの中に入っているカシスオレンジを恥じ、ビールを注文した。
この世のものとは思えないほど、苦かった。

             ★

ビールの味に慣れ、男を「猿」と呼んでも蹴られなくなった頃のことだ。
「猿」は、でかい鳥篭にキジを入れて、カウンターに座っていた。

僕はその姿を見て、少年時代の夏休み以来かと思えるほどに腹いっぱい笑ったが、猿はちっとも笑わなかった。
辛いことがあったことだけはわかり、その日は猿と二人で翌朝まで飲み明かした。
猿は僕に何も言わない。僕は、その日初めてタバコを吸った。
むせた。

             ★

僕が都会で暮らした年月は、7年ほどだ。
その7年の間に、僕は二人の女性と付き合い、三人の女性にふられた。

一人目の彼女は、向こうの方からアプローチして来た。
仕事場の女性だった。
彼女は、僕のことを好きだと言い、僕は彼女のことを何も知らなかった。
なんで僕のことを好きだというのか理解できなかったし、第一、からかわれているのだと思っていたから、最初は相手にしなかったが、どうやら本気な様だったので、僕は彼女と交際することにした。
ただ、セックスがしたかっただけだと思う。

ある日、彼女は僕に尋ねた。
「私とあなたは、どういう関係?」
僕は、どう答えたらいいものかと考えたが、良い言葉が見つからず、「さあ?」とだけ答えたら、彼女はひとつ、大きなため息を吐き、それ以上何も言わなかった。
翌日、彼女から電話があり、「別れよう」と言われた。
僕は了承した。

二人目の彼女は、突然、部屋に押しかけてきた。
彼女は、僕の仕事場に派遣社員でやってきた女性だったが、どうやら、仕事場と家が遠いらしく、仕事場から近い僕の部屋に居座りたいだけのようだった。
正直、彼女と付き合ったと言えるかどうかはわからない。
何故なら、彼女には本命の彼氏がいたからだ。
だが、当時の僕はそんなこと知りもしなかったし、知ろうともしなかった。
だから、彼女が妊娠した時は大いに驚いたし、それが本命の彼の子だと知った時も大いに驚いた。
そうして彼女は、僕の部屋からも、僕の仕事場からも姿を消したが、僕は大して気にも留めなかった。
愛していなかったのだ。

そんなことを猿に話したら、「女なんてそんなもんさ」と受け流した。
猿は、悲しそうに鳥篭のキジを見つめていた。

お金に余裕が出来た僕は、仕事を辞め、もう少しだけ楽な、新しい仕事に就いた。
そして、その職場で出会った女性に恋をした。

僕らはよく二人で遊んだり、飲みに行ったりしたが、付き合ってはいなかった。
ことあるごとに彼女に好きだと伝えたが、彼女は「友達とは付き合えない」とそれを断り続けた。
でも多分、彼女は僕が友達ではなかったとしても、付き合ってはくれなかっただろう。

2年ほど片思いが続いた頃、ずっと彼氏のいなかった彼女は、合コンで出会った男にその日のうちに抱かれ、あっさりと彼氏を作った。
悲しかった。

その事を猿に話すと、彼は「そんなもんさ」と言って、ビールを二杯注文した。
でも、僕はその日から空しさに取り憑かれた。

             ★

生きていることが空しかった。
僕はもう死んでしまいたかった。生きていたくなかった。でも、死ぬのも怖かった。
だから、僕はずっと「死にたい、死にたい」と口癖のように繰り返した。
猿は、そんな僕に「死にたいと口に出す度に、お前の周りから友人は去っていく」と言った。
だから僕は、「生きたくない、生きたくない」と口にした。

猿は煙草に火をつけて、「お前は生まれる時、『生まれたい』と思ったか?」と訊いた。
僕は、「そんなこと思ってない」と答えた。
猿は「だったら、死ぬ時も、『死にたい』とは思わないんだ。生まれるのも死ぬのも、自分で選ぶもんじゃない」と言った。

「だったらどうすればいい?」と猿に尋ねた。
猿は、「動物を飼うといい」と教えてくれた。

僕は翌日、産まれたばかりの野良犬を拾ってきた。
可愛かった。

             ★

気がつくと、僕の部屋には犬が5匹いた。
これ以上増えても困るとわかっているのに、子犬を見つけるたび、家に連れて帰った。
餌代でお金が足りなくなった。

             ★

ある日、猿が「俺はもう田舎に帰るんだ」と言った。
僕は寂しかったし、彼がいなくなったら途方に暮れる事がわかっていたので止めたが、彼は肯いてはくれなかった。

彼は別れ際に、これを貰ってくれないかと言って、例のキジが入った鳥篭を僕に渡した。
最後まで、彼が何故、ずっとこのキジを持っていたのかは教えては貰えなかった。

電車に乗って田舎へと帰った猿を見送った僕は、川原で鳥篭の入り口を開けた。
キジはひょこひょこと鳥篭から出てきたが、一行に飛ぼうとはしなかった。
飛べない鳥だった。

             ★

貯金が底をつき、僕はまたきつい仕事をした。犬とキジに餌を与える為だ。
それだけが働く意味だった。それだけが生きる意味だった。
それが自分の人生だと知った。
空しかった。

             ★

仕事の休憩時間、定職屋のテレビはニュースを映していた。
鬼ヶ島の鬼が、宝とお姫様を連れさらったと報じていた。
僕は、田舎の村のおじいさんとおばあさんの事を思い出していた。

おじいさんとおばあさんは、幸せだろうか。

こんな、親孝行をひとつもしなかったような僕を、大人になるまで育てた。
こんな僕を育てるためだけに、二人の人生はあったようなものだ。

空しくは無かっただろうか。
僕が今、感じているこの空しさを、二人は感じていなかっただろうか。

二人は、こんな僕を育て上げて、幸せだっただろうか。

家に帰りたかった。
生まれ育ったあの家に、逃げ帰りたかった。

でも、それは許されない事だ。それでは、あの二人に顔向けできない。
だから僕は、あの日の約束を果たそうと思った。

             ★

多分、この時はもう、僕の頭は大分狂っていた。
僕はインターネットで調べた通り、火薬を集めて爆弾を作った。

人間、死ぬ気でやれば何でも出来るものだ。
僕の作った爆弾で、鬼は次々と死んでいった。爽快だった。
そうして、お姫様を助け出すと、お姫様は僕を「人殺し」と呼んだ。
僕は、この女は嫌な奴だと思った。
だから僕は、彼女に「今からご飯を食べに行こう」と誘った。
彼女は「生憎、今から用事があるの。お父様とお母様の所へ戻らなきゃいけないの」と言った。
僕は「奇遇だな。実は僕もそうだ」と言った。

キジと犬たちを連れて、僕は故郷へ帰った。

             ★

故郷に着いた僕は、真っ直ぐに、自分が二人と過ごしたあの家へと向かった。
戸はしっかりと閉まっている。
戸を開け、中へと入った。

長い…本当に長い家出が、その時終わった。

             ★

家の中には誰も居なかった。部屋の隅には蜘蛛の巣がはり、まるで廃墟のようだった。
誰も住んでいない、と僕は悟った。

隣の家のおじさんが僕を見つけ、全てを教えてくれた。

あの二人は…おじいさんとおばあさんは、僕が最後にこの家に居た年。
すでに死が迫っていたのだった。
僕が家を出てから数週間後、二人は亡くなった。


いつだって。
いつだってそうだ。

何もかもが遅いんだ。
僕はあの二人に何も出来やしなかった。やっと親孝行しようと思えた時には、もう遅いんだ。
何もかもが手遅れなんだ。

二階の自分の部屋。あの頃のままだった。あの日、僕が家を飛び出した、あの日のままだった。
部屋の片隅に立掛けられたギター。その錆びた弦に紙が挟んであった。

二人からの手紙だ。

             ★

桃太郎や、この手紙をあなたが読んでいるとしたら、あなたは立派に成長して、この家に帰ってきたと言うことでしょう。
立派に成長したあなたを、またこの家に迎え入れてやれないことを許してください。
立派になったあなたの姿を、見てやれないことを許してください。
あなたの辛かったこと、苦しかったことを聞いてあげられない私たちを許してください。
私たちは、あなたと言う息子がいてくれたことが、何よりの幸せでした。
あなたが私たちに甘えてくれたことが何よりの幸せでした。
そして、あなたがこうして立派になって帰ってきてくれたことが、何よりの幸せです。
産まれてきてくれてありがとう。私たちの息子でいてくれて、ありがとう。
あなたは私たちを幸せにしてくれました。
これからは、あなたが幸せになる番です。
あなたという息子の幸せを祈っています。

             ★

違うんだ。
違うんだよ、おじいさん、おばあさん…
僕は、全然、立派になんかなってないんだ。
駄目だったんだよ。

ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい
こんな親不孝な息子でごめんなさい、こんな恩知らずな息子でごめんなさい

立派になれなくてごめんなさい。

             ★

カート・コバーンは音楽の才能があった。そして、たくさんの人に受け入れられ、それに耐え切れなくなって、死んだ。

僕は、部屋の片隅に立掛けたギターを担いだ。
錆びた弦を弾くと、パチンと弾けて、僕の頬に傷を作った。
構わず、僕はギターを弾き続けた。

僕には才能が無い。僕のギターの音は誰の心にも届かない。
だから僕は、カート・コバーンにはなれない。

だから、僕は、自分の頭をショットガンで撃ち抜いたりもしない。

のた打ち回って、生きていくんだ。


           おしまい。



すんません。自分の予想以上に長くなった上に、大して面白くも無く、あまり意味の無い小説になってしまいました。

「もしも、桃太郎がニートだったら!?」と言う考えからスタートして、色々話を作っていったら、元の桃太郎の原型が無くなりました。




あ、あと、書き忘れてたけど、ユナイテッドアローズでバッグ買ったら、アミュでやってる抽選の券が貰えたんで、やってみたら、手鏡が当たりました。

これで、いつでも歯に青海苔がついてないかがチェックできます。

やったぜ!

  1. 2007/09/22(土) 01:12:09|
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引越しの整理

今日、お昼はとある海辺の町の定食屋で食べたんですが、
店の入り口に、今日の日替わり定食が書いてありました。

『ランチとんかつ定食 550円』



ランチなのか、定食なのか!?



一体、この「ランチとんかつ定食」がランチなのか定食なのかを確認せずにはいられなくなった俺は、別にそんなにとんかつ食べたくは無かったんだけど。注文しました。


料理が来るまで手持ちぶさただった俺は、何気なくメニュー表を見ると、

昼メニューの欄に

『とんかつ定食 900円』と書かれているのを発見。

「ランチとんかつ定食550円」と「とんかつ定食900円」の値段の差は一体…!?

謎が謎を呼び、数々の疑問が交差する中、ついに「ランチとんかつ定食」が運ばれてきました。

セット内容は、ごはん(お椀に盛ってる)、味噌汁、とんかつ、キャベツ、ドレッシング、スパゲッティ。

基本的には定食を装いつつも、付け合せにスパゲッティやドレッシングがある辺り、ランチな雰囲気も醸し出しています…
しかも、とんかつも特に小さいわけでなく、これで550円はリーズナブルです。

しかし、だとしたら、普通の「とんかつ定食」とは一体…?

おそらく、「ランチとんかつ定食」からスパゲッティなどのランチ的な要素を取り除いたものだと考えられますが、
そうなると、この値段の差は不自然ではないか…?

もしかして、「とんかつ定食」は死ぬほどカツが盛ってあるのか!?


謎は残りましたが、今度ここに来た時に「とんかつ定食」を注文して確かめることは、まず無いです。

だって、お昼に900円はありえねーもん。




さて、実は今月末に引越しをします。

そこで、連休は荷物の整理をしてました。

この荷物の整理がおわらねぇのなんのって。

本当は日曜だけで終わらせる予定だったんですが、

漫画本整理してたら

「うわぁ!ライジングインパクトだ!なつかしー!!」

と、ライジングインパクト(昔ジャンプでやってたゴルフ漫画)を読み出し、


裸のまま積んでたCDRを整理しようとしたら、ほとんどのCDRが何も書かれてないから、一々パソコンに入れて中身を確認しなければならなくなり、

「うわーなんでこんな所に逆襲の○ャアが!?」とか、

「うわーなんで描きかけの絵がデータのまま放り込まれてるんだ!?」とか、

もうわけわからんCDRばっかで、ほとんどは捨てたんですが、中には、

「音楽CDか…なんのCDをコピーしたんだこれは…」みたいなのもあって、
とりあえず再生したら、

「うわあ、洋楽だ!しかもすげーカッコいい!!でも聞いた覚えねえ!!」

と、音楽を聴きだし、

「これ何て曲なんだろう?つか、ラベルに何も書いてないから歌手名もわからねーよ、邦楽ならまだ歌詞で検索してみたりできるけど、歌詞が英語だからそれすらできねーよ」と、CDRに何も記入しなかった過去の自分を呪い、


その後、CDRの山の中からドラクエ8のゲームディスクが裸のまま埋まってるのを発見して、いつからそうなってたのかわからないけど、ちゃんとケースにドラクエをしまわなかった自分を呪い、


昔、自分が描いた絵とかが無造作に放り込まれたのを整理しようにも、

俺は昔自分が描いた絵とかは、こっぱずかしくて直視できないんですが、勇気を振り絞って見てみたら、

案外最近のと大差無いっていうか、むしろ、最近のほうが退化してるんじゃないか?みたいな内容で、
別の意味でショックを受けたりして大変でした。


これはもう、昔描いた絵をアップするしかないと思い、いそいでスキャナに取り込みました。



これです!










obottyama.jpg





まあ、そんなわけでウダウダやってたから、整理はまだ半分しか終わってません。

まいったね。

後はこの音楽CD数百枚をどう処分したらいいもんだか…



皆さん、日ごろからきちんと整理はしときましょう。




★今日のドリンク★

nasigogotea.jpg



午後ティーの梨果汁入りです。

前回書きましたが、アールグレイのベルガモット果汁入りはすげー美味かったので、これが目に入った瞬間、

ここから世界が変わっていく気がするぜ!!と、

購入しました。


紅茶は大好きですが、梨も大好きです。

俺は果物の中で梨が一番好きです。

ということは、これは相当美味いんじゃないか?

期待満々で口をつけました。



…ウッ!


こ、これは…



紅茶に梨果汁…では無いです。


梨ジュースに紅茶風味です。


梨の味がした後、ほんのり後味が紅茶っぽい…


ちょっと…期待と違ったかも。
いや、不味いとは言いません。不味いとは言いませんよ。

どうでもいいけど、さっき、「うっ」って打って、変換しようとしたら「鬱」てなって、ちょっと鬱になった。


おしまい。
  1. 2007/09/18(火) 21:07:08|
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かぐや姫・ダブルベルガモット・微糖

kaguya_450.jpg


『かぐや』

かぐや姫が今日、たくさんの人に見守られながら、月へと旅立ちました。


本当は昨日、旅立つ予定だったんですが、天候不良の為、今日の午前10時31分に旅立ちました。

昨日、親父にそんな話をしたんですが、

「かぐや、延期になったって」と言ったら、


「え?アーケードの!?」



家具屋じゃねーよ!!!


かぐやです。

月探査機「かぐや」です。


アポロ11号、ニール・アームストロングが月に足跡をつけてから、38年。

米アポロ計画以来の本格的な月探査に挑む!!

と巷で話題のかぐや。

安部首相の辞任のお陰か、さっぱりニュースにならなかった感があるんですが、
俺はもうめちゃめちゃ期待してました。

宇宙は浪漫です。

今回の探査機打ち上げをかわきりに、各国が月面探査に乗り出します。
(その裏には色々と浪漫とはかけ離れた思惑もあるようですが…)

実は、月はどのようにして誕生したのかわかっていません。

いろんな説はあって、
地球と同時に誕生した説や、外からやって来て地球の重力に取り込まれた説、地球に隕石が落ちて、その時に地球から分離した説…などがありますが、今回、その月の起源と進化に迫ろうというのです!!

あと、月の裏側も見れるらしい。



俺は宇宙が好きです。

なんつーか、もう、俺は宇宙で死にたいです。

人類が、宇宙の謎をすべて解き明かす日が来るかどうかはわかりませんが、
少なくとも、俺が死ぬまでの間に解き明かされることは無いです。

それがとてつもなく悔しくてたまらねえ!!
だからいっそ宇宙で死なせてくれ!!

そんくらい宇宙が好きです。


宇宙旅行が実現した未来に生まれたかったとつくづく思いますね。

できることなら、月に降り立って
「ヒューストン。こちら静かの基地。鷲は舞い降りた」とか言いたいし、
月から青い地球を見て「地球は青かった!!」とか言ってみたいです。
(神はいなかった!!でもいいんですが、地球にいてもそれは言える)

イオの地上から木星を見上げて「木星の表面の模様きめえ」とか「木星もくせえ」とか軽口叩きたかったです。



人類の宇宙史はまだ始まったばかり。


1957年、初めて地球の重力から解放され、宇宙空間に飛び込んだ世界初の人工衛星、スプートニク1号。

同年、スプートニク2号に乗って初めて宇宙空間を旅し、宇宙空間で死んだ"宇宙犬"クドリャフカ。

1961年、ボストーク1号に乗って人類で初めて宇宙飛行をした、ユーリイ・ガガーリン。

1969年、月面に初めて降り立ったアポロ11号の船長、ニール・アームストロング。

1992年、日本人で初めて宇宙飛行をした毛利衛さんはじめ、
日本人女性初の宇宙飛行士、向井千秋さん、
土井隆雄さん、国際宇宙ステーション組立ミッションの若田光一さん、国際宇宙ステーションで船外活動が記憶に新しい野口聡一さん。

そこには、いろんな現実の過酷さと、奇跡が折り重なって、歴史を連ねています。


日本の宇宙研究で有名なのは「はやぶさ」でしょうか。

「はやぶさ」は、2003年に打ち上げられた小惑星探査機ですが、
小惑星「イトカワ」の探査に行きました。
2005年にイトカワにたどり着き、一時行方不明になったり、数々のトラブルで満身創痍になりましたが、現在はイトカワの岩石を持って(持ってると信じてる!)頑張って地球へ向かっています。


そんで、今回のかぐや。

「かぐや」とは、公募で決められたニックネームです。

月へ向かうから「かぐや」です。素敵です。

正式名称は「セレーネ」
ギリシャ神話の月の女神を意識してつけられた名前なんだそうです。

月の女神に、かぐや姫。

ピッタリです!ヤバすぎます!!
ナイスネーミングすぎて鼻血が出そうです!!!


彼女は、約一ヶ月後に38万Km離れた月の衛星軌道にのって、それから2ヵ月後に通常観測開始。
約1年間の観測の仕事が待っています。

どうか無事に、最後まで仕事をやりとげることを、38万Km離れた地球上から見守りたいと思います。


宇宙は未だに謎だらけ。

宇宙誕生がビックバン…なんて常識も、今はもう覆されてます。
少しずつ、少しずつですが、その謎が解き明かされていくことを、願っています。

あーでもやっぱ宇宙で死にてぇーーーーー!!!!



★今日のドリンク★

今日は面白い系のドリンクでは無いんですが、最近はまってる奴。

tea_pic.jpg


午後ティーです。

俺は紅茶派!!と言ってはいますが、そんなに紅茶に詳しいわけでもなく、
飲んだことあるのはせいぜい、アールグレイとダージリンぐらいのもんなんですが、
まあ、舌の方もいたって一般的で、ポピュラーに原産地関係なしにアールグレイが好きです。

アールグレイなら、俺はホットでもいけますね。

んで、アールグレイってのは、フレーバーティーの一種です。
(ジャスミンティーみたいに香り付けしてある)

アールグレイはベルガモットとか言うミカンの仲間を使って柑橘系の香りをつけた紅茶らしいんですが、

今日紹介する「午後の紅茶・ダブルベルガモット」は…(なんかジャパネットみてーだな)
アールグレイの紅茶にさらにベルガモットの果汁を加えた代物です。

なんかしらんけど、異様に濃厚な味に仕上がってます。

紅茶好き…特にアールグレイ好きには超お勧めの品です。

美味いッス。
最近、こればかり飲んでるから、面白いジュース発見できてません。

個人的には、もうちょっと甘さが抑えられてたほうが好みなんですが…

キリンには一刻も早く、

俺のために

「午後の紅茶・ダブルベルガモット・微糖」を作ってほしいです。


おしまい。
  1. 2007/09/15(土) 00:37:03|
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れっつ・くっきんぐ!-皿うどん編-

れっつ・くっきんぐ!

今日は本当に久しぶりの料理ネタです。

でも、その前に。



★今日のトピック★

ぶろぐ長崎、復活した模様。
これからどうなるのか、ちょっと楽しみです。
これからは、向こうのブログはできるだけ、ぶろぐ長崎の終焉を見守るブログにして、
こちらとは別進行したいと思います。



★今日のぼやき★

今週はJR長崎アミュプラザに、なんとユナイテッドアローズ系のブランドのお店がオープンします。

長崎にユナイテッドアローズって、他にありましたっけ?
今回オープンするのは「united arrows green label relaxing」ってブランドで、
俺も詳しくないのでちょいと調べてみました。

コピペすると、

「リラクシングハーツ」をテーマに、シンプルで上質なライフスタイルを提案する洋服と雑貨のショップ。
メンズ、ウィメンズのドレス、スポーツカジュアル、アクセサリーや小物、さらにキッズやマタニティウェアまで充実のラインアップ。
「リラクシング」をコンセプトにつくられた店内には、生活空間を彩る生活雑貨やインテリア雑貨も揃います。


とのこと。

なんでも、ユナイテッドアローズ系列では、本家「United Arrows」の次にすごいらしいです。

ようわからんけど、なんか期待しちゃいますね。

でも、こんな大手が地元にお店出すからって喜ぶのは、田舎者の特性なんでしょうか…

なんか、大手よりも誰も知らないようなブランドを探す方が都会人っぽい気がしませんか?

ホラ、よく、全身ブランドで固めてる人はダサいって言いますよね。
ブランド物と普通のをうまく合わせて着こなすほうがオシャレ、みたいな。

でも、やっぱ和民ができた時はうれしかったし、セブンイレブンができた時も嬉しかったんだ。
それでいいじゃん、長崎人。

イェーイ!!田舎者バンザーーイ!!!



★今日の本題★

さてさて、料理の話に入ります。


突然ですが、俺は郷土料理なんてものにはあまり興味がなく、
長崎人だからってカステラばっか食ってるわけじゃねーよ!!と声高々に叫びたいくらいなんですが、

俺は皿うどんが大好きです。

なんてんでしょうね。

ちゃんぽんも確かに美味いんです。

「ちゃんぽん麺」だけはどんな麺よりも美味いと思ってるんです。
ちゃんぽん麺は、塩コショウで炒めるだけでも、めちゃめちゃ美味いんです。

でも、「ちゃんぽん」と言う料理自体は、みんなが言うほどオリジナリティのある食べ物とは思えないんですよね。

ある意味、ちゃんぽんが無くても変わりはいくらでもいるんです。


ですが、皿うどんは違います。
あんなオリジナリティのある料理は無いですよ?

特に細麺。

パリッパリの麺の上にあんかけが乗ってる料理なんて、皿うどん以外で中々思いつきませんよ。
しかも美味い。


俺は、あのオリジナリティはもっと評価されてもいいと思うんですよね。


でも、長崎名物!と言ったら、

「ちゃんぽん・皿うどん」なんです。

いっつも二番手。

観光客も、口をそろえて「ちゃんぽん食いたい、ちゃんぽん食いたい」です。

もっと皿うどんを全面に押し出して欲しい!!

そんな思いを胸に、今回の企画を思いつきました。



第一回・皿うどんのバリエーションを増やそう大作戦!

いぇーい!


近年、リンガーハットなどの影響で、ちゃんぽんはバリエーションを増やしてます。
なのに、皿うどんはいつまでたっても「太麺」「細麺」の2パターンのみです。


俺は、皿うどんの更なる可能性を模索すべく、色々と変わった皿うどんつくりに挑戦しようと思い立ちました。

ここからは、脳内ミュージックを中島みゆきの「地上の星」にしてもらえると幸いです。



挑戦① カレー皿うどん


俺は考えた。

皿うどんを、もっとみんなに食べて貰うためにはどうすればいいか?

俺は思うのです。

皿うどんは、子どもには絶対うけると。

あのパリッパリの麺は、ある種、スナック菓子の様ではないですか。

そこに、さらに子どもが好きそうなものを加えると、もしかすると、子ども界に爆発的な人気を誇るメニューが誕生してしまうんじゃないか。



そこで考えたのが、「カレー皿うどん」です。

まずは材料を用意。

sara01.jpg


皿うどんの細麺に、レトルトカレー、片栗粉です。


作り方は簡単。

レトルトカレーにほんの少し、片栗粉を入れて混ぜ、レンジでチンするだけ。

簡易カレーあんかけ、と言うわけです。

それをパリッパリの皿うどん麺にかける!!



sara01_b.jpg


出来た!

見た目はまあ、ちょっとアレです。

食べてみます。





……


………うん。


まあ、なんつーか…胃にもたれますね。

もうちょっとカレーあんかけを真剣に作れば、まだイケるかもね。



挑戦② かに玉皿うどん


皿うどんに足りないのは何か?

一生懸命考えた俺は、それは「タマゴ」なんじゃないかと思うんです。

古今東西、麺類と言うものにはタマゴがトッピングとしてよく使われます。

あの焼きそばですら、「オムそば」という形で生まれ変わった経緯があります。

そう、タマゴ。
そのタマゴを全面に押し出した形で皿うどんが作れないか?

そう考えた俺は、帰りにスーパーで和田アキ子がCMしてる簡単かに玉を買って帰りました。

かに玉が固まり過ぎないくらいに、スクランブルな状態で止めときます。


sara02.jpg


中華丼みたくて美味そうじゃね?

食べてみます。



……

………うん。

まあ、別に不味くはない。美味いっちゃあ、美味い。
でもなんか物足りなさが残ります…
何がダメだったんだろう。


挑戦③ ラーメン皿うどん

ここであえて、本来、同じ麺類同士、ライバル関係にあるはずのラーメンをベースに皿うどんを作ってみるのはどうか?

敵に塩を送るとはこのことです。(←違う)

スーパーでも簡単に手に入る、白湯スープ、チャーシュー、味付けタマゴ、メンマを使ってあんかけを作ります。

まず、白湯スープとメンマのみであんかけを作ります。

次に、皿うどん麺の上にチャーシュー、味付けタマゴをそのままのせます。

その上から先ほどのあんかけをドバーッ!ボーンッ!



sara03.jpg


できました。

コショウもかけました。

見た目の話からすれば、正直、「こんなはずじゃなかったんだけどなぁ」って感じです。

食べてみます。



……

………うん。


まあ、アリなんじゃない?

そうだな…これをさらに工夫するとしたら…
野菜をもっと入れて、海鮮類も入れて、メンマじゃなくてキクラゲにして…

ってそれ普通のちゃんぽんじゃないかっ!!

お約束、お約束。


★総評★

皿うどんの新しいバリエーション探しは、意外と難しかったです。

なんて言うんでしょうか。

ある種、「皿うどん」と言う料理は、あれが完成系なんですよね。

別の方向性から、あの高みまで持っていくのはかなーり試行錯誤が必要かもしれません。

でも俺はあきらめませんよ。
これからも、なんかアイデア浮かんだらやりますよ!

皆さん、僕はねぇ… やりますよ!



★あとがき★


皿うどんはけっこう、お昼とかで行ったお店のメニューに入ってたら食べるんですが、
あんかけだけじゃなくて、麺もけっこう違います。
同じ細麺でも、揚げ具合とかあるんでしょうね。
パリッパリ感に違いがあります。

個人的に、一番のお気に入りは、三八ラーメンの皿うどんだったりします。

いつも入ってるかまではわからないんですが、俺が食べたときは、牡蠣が入ってたんですよ。
美味いっすよー
麺もパリッパリです。
お勧めです。


パリッパリの麺といえば、
一人暮らしのとき、よくチキンラーメンを食べてたってのは前に書きましたが、

あれをですね。おわんに先にお湯を入れて、後からチキンラーメンを入れるんですよ。
そして、サランラップとかでフタをしない!

しかも3分待つところを、あえて1分ちょいで食べだすんです。

そしたら、下のほうのよくお湯に使ってるほうはちゃんとしたラーメンに近づいてて、
上のほうのあまりお湯に使ってない部分はパリッパリの状態になるんですが、

こうする事によって、チキンラーメンを食べてるにもかかわらず、要所要所でベビースターを食べてる感が味わえるんです。

これが俺好きでした。
これもお勧めです。

俺の味覚がおかしいだけかもしれんけど。

  1. 2007/09/10(月) 21:57:07|
  2. 料理
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筋肉少女帯、10年ぶりのニューアルバム発売。


summer.jpg


『summer』

先月の「ザ・ながさき」に載った絵です。
向日葵と麦藁帽子が描きたくて描いたんですが、いまいち満足いくできにならず、リベンジしたのがこの前描いた絵です。

しかし、今日の記事とこの絵はまったく関係がありません。


   〇∧〃 
   / >  でもそんなの関係ねぇ!
   < \  そんなの関係ねぇ!




…ちょっと流行に乗ってみました。


さて、今日は実に10年ぶりのオリジナルアルバム&ニューシングルの発売となった、
筋肉少女帯の話題ですいゃっほーーーう!!!


思えば、1999年の大槻ケンヂ脱退による活動停止から、筋少復活までの8年、
去年の暮れの中野サンプラザでの復活ライブから半年以上…
待ちに待った新譜です!


発売日は昨日だったので、早速、仕事帰りに遊ING(TUTAYAみたいな店)に買いに行きました。


まず、ニューリリースのコーナーへ行きます。


えーと、筋肉少女帯、筋肉少女帯…





…ない。


いや、これぐらいで動揺しませんよ。

これでもマイナー系のバンドのCDは良く買うほうなのです。

俺が一番好きなバンドは「Syrup16g」なんですが、ニューシングルを出そうが、ニューアルバムを出そうが、

ニューリリースのコーナーに並んだ試しが無い!!

もう、いきなり「サ行」に並んでます。
旧譜と同じ扱いです。
大変遺憾です。

そのズラリと並べられたDragonAshのベストの棚の一区画を筋肉少女帯に割り当ててもいいじゃねーかチクショウ!!!

なんて、大人気無いこと言ったりはしません。
まあ、ライブ会場にしかCD売ってないようなマイナーバンドだってたくさんあります。
これくらいなれたもんです。


おとなしく、筋肉少女帯のニューアルバムを置いてあるであろう、J-POPの「カ行」へと向かいます。

えーと、筋肉少女帯、筋肉少女帯…


え?


マジで!!??



ニューアルバムどころか、筋肉少女帯のCDは1枚たりとも置いてありませんでした。


どういうことだこれは…

まさか、入荷すらしてないのか!!?


さすがに動揺しました。

見落としが無いか、もう一度ニューリリースコーナーへ行き、舐めるように見て回りましたが、やはり無い!
もしかして間違って洋楽コーナーに置かれてやしないかと見て回りましたが、やはり無い!
念のため、DVDコーナーに間違って置かれてるケースも考え、見てみましたが、どうしても無い!

CDを探すこと30分。

もう、あきらめてネット通販で買おうかと思ったその時。


まだ調べてないコーナーがあることに気付きました。


さだまさしとかのCDが並んでるコーナーです。


いやいやいや、
いくらなんでもそれは無いだろう…

でもまあ、ダメ元で見てみるか…


えーと、カ行、カ行…


海援隊…


かぐや姫…





筋肉少女帯!!!!??



ありました。
海援隊、かぐや姫と一緒に売られてました。


今日発売されたばかりのニューアルバムが、かぐや姫と一緒に売られてました。

正直、思いました。


こんな酷なことは無いだろう!?



発売日にCD買いに行って見つけるのに30分以上かかるなんてどんだけーって感じですね。


というわけでこれが買ってきたCD。

KCD1.jpg


ニューシングル「仲直りのテーマ」と、
ニューアルバム「新人」です。

わかりますか?

KCD2.jpg



「新人」ですよ!?

「新人」なのに、

海援隊…


かぐや姫…


筋肉少女帯


って、こんな酷なことは無いだろう!?



さて、CDのレビューでもして見ましょうか。
普通、こういう場合、昔より大人しくなった…とかあるもんですが、筋肉少女帯はそうでもないみたいです。
大槻ケンヂワールドも健在のようです。
「トリフィドの日が来ても二人だけは生き抜く」の歌詞の感じも、
「その後or続き」の物語風な歌詞も、
「抜け忍」「ヘドバン発電所」「愛を撃ち殺せ!」など、タイトルだけでやられました。

しかし、特筆すべきは最後の曲!

「新人バンドのテーマ」

歌詞を一部抜粋しますと、

 だって 僕らにしてみりゃ新人バンドさ
 だって 何年やっても新人バンドさ


です。

なのに、


海援隊…


かぐや姫…


筋肉少女帯


って、こんな酷なことは無いだろう!?


もうプンプンです。

でも、このコーナーには筋肉少女帯以外にも、Kiroroとかglobeとか華原朋美も並んでました。

気付かないうちに、俺たちの時代の曲はさだまさしと同じ棚に並べられるようになってたようです。

フフフ…

なんか涙出てきた。


なーなーななーな なーなーななーな 仲直りーーー!!!




★今日のドリンク★


soytea.jpg


豆乳シリーズ!

紅茶味。

正確には、ミルクティーの味です。
アミュの西友に売ってました。
これも豆乳苦手な人にはお勧め。
紅茶花伝とか好きな人なら、普通に飲めるはずです。

俺はコーヒーより紅茶派なので、これ見つけた時は嬉しかったです!
コンビニとかにも置いてほしいですね。



manpowaer.jpg


「男の底力」

見た瞬間、もう買ってみるしかねーだろ!って感じで手に取りました。

ドリンク…て分類にしていいのかわかりませんが、いわゆる「ウィダーインゼリー」系です。

味はチオビタ。

こいつはすげーですよ…
むしろ、これを飲む行為自体が「男の底力」だったと思う。


おしまい!
  1. 2007/09/06(木) 21:07:50|
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オレの考えた怪談 2

asiato.jpg


『あしあと』


やあ、小学生、中学生、高校生、専門学生の皆さん。

夏休み終わっちまったよ。

やりたいことは全部やりましたか。

やりたいこと、なしとげたいこと。

そんなものはこの夏をかけても、なくならない。

生涯をかけても、やりたいことはなくならない。

なくならない、なくならない、なくならない。


携帯のSDカードを読み込む為のカードリーダーが無くなりました。

あとSDカードも家に忘れてきました。



チクショウ…!!


そんなわけで、最近はいつもブログ更新にサイバックを訪れる時は、SDカードに写真とか描いた絵とか入れてネタの準備してるんですが、今日は準備なしでブログ描いてます。

上の絵はさっき20分くらいで描いてみました。

何を書こう…

あ、とりあえずテンション上げていこう。


ひぃいやっほーーーぅ!!!!ネタがないぜ!いえぇぇぇぇぇぇえええい!!!!!

無性にマリオカートがしたいぜ、どっすっこーーーーーいいぃい!!!うおおおおおおお!!!!


よし。


前に考えたけど没にした短編小説でも書きます。


没にしただけあって、あまりにクソなので期待しないでください。


Dr.サボテンの本当に無かった恐い話

第2回


それは、夏休みのできごと。

将来はムエタイの世界チャンピオンになろうと密かに考えている猿渡は、あまりに暇だったので家でムエタイの練習をしていた。

鏡の前でパンツ一枚になり、ポージングをする猿渡。

(な…なかなかイケテルじゃないか…)

試しに蹴りを数発かました。

シュバシュバッ

(おお、かっこいいじゃないか…)

調子に乗って試合を想定した動きをしてみる。

しゅっ、しゅっ

(華麗なフットワーク…)

そして、ダメージを食らった時の顔。

ニカッ!

笑顔。



ガチャリ。

突然、ドアが開いた。

「…………」

部屋の入り口に母が立っていた。

鏡の前でパンツ一枚で華麗なフットワークを刻みながら満面の笑みを浮かべる猿渡。


バタン。

ドアが閉まる。

「うあああああああああ!!!!」

その日、猿渡の叫び声はセミ達の声にまざり、微妙にビブラートを効かせながら夏の炎天下の中に消えた。


おしまい。



あ、だめだ。すいません。リベンジします。


Dr.サボテンの本当に無かった恐い話

第3回

その日、川添は「トンビが鷹を産む」のは本当に可能なのかどうかを自由研究の課題にしようとしていたけど辞めた。

そこで、自由研究をする必要も無くなって暇になったので、友人である猿渡に電話をした。

トゥルルル… トゥルルルル…

『はいモシモシモシモ』

「ああ、俺だけど」

『なんだよ、悪いけどムエタイの夢は諦めてないからな』

「どうでもいいよそんなの。それより、ひま?」

『暇じゃねーよ』

「なんだよ、ムエタイの練習かよ…じゃあしょうがねぇな」

『ちげーよ、今日はムエタイの練習じゃねーよ』

「じゃあなんだよ」

『今、幽霊が出るって噂のカラオケボックスに来てるんだよ』

「え!マジかよ!!お前、勇気あるな…それで?幽霊はいたか?」

『いや、まだ見てないけど…って、うわあああ!』

「どうした!?」

突然、叫び声を上げる猿渡。

「おい!猿渡!!おい!」

『ガボッ』

奇妙な音が聞こえてくる。

「おい!聞こえてるのか!!」

ブツッ  ツー  ツー


そのまま、電話は切れてしまった。

「猿渡ぃぃぃぃいいいいい!!!!!」


一体、猿渡の身に何が起こったのか!?

川添の脳裏に、猿渡の笑顔が思い出される。

猿渡…
あの日、好きだった女の子に振られた上にストーカーってあだ名にされてしまい、
しまいには家に引きこもってネットゲームの世界に旅立った猿渡…
そんなお前を、俺は見捨てなかった…
積極的にお前を外へ連れ出し、一緒に馬鹿騒ぎしたよね。
廃墟の病棟にも行ったよね。
お前、ウンコ踏んだよね。
あれから、まあなんか色々あって、色々と感動的なストーリーがあって
正直、その時のストーリーを小説にしたら、感動のあまりベストセラーになって映画化とかされると思うんだけど、
そんな感動的なことがあった末、お前はムエタイ選手になる夢をもてた。

「これからって時だったじゃないか!これからお前は…ムエタイの…」

涙で視界がかすむ。

だめだ!ここで俺が…俺が諦めてどうする…!

涙を袖でぬぐい、川添は走り出した。

「猿渡、無事でいてくれ!今、助けに行くからな…!」

川添は走った。

無我夢中で走った。

「うわぁ!」

足がもつれて、アスファルトに倒れこむ川添。

両腕を擦りむいた。全身が痛い。

「こんなことで…」

川添は立ち上がる。

「こんなことで…負けるかよぉぉぉおお!!!」

友を助けるため、川添は立ち上がった。
そのいでたちは、まるでメロスを思わせた。

「うおおおお!!!」

走る、走る、走る、走る。

一歩でも早く、我が身を待っている友の元へと…


「ハアッ、ハアッ、」

ようやく、たどり着いた。

「…今行くからな」

川添はカラオケボックスを見上げ、決心するようにつぶやく。



「ありがとうございました!またご利用くださいませー!」

自動ドアが開き、人が出てくる。


「あ…」

猿渡だった。

「猿渡!おまえ…無事だったんだな!?」

あわてて駆け寄る川添。

しかし、猿渡は暗い顔で、言った。

「お前のせいで…」

「え?なんだ?」

「お前が俺がウンコしてる最中に電話してくるから、手が滑って便器に携帯落としたじゃねーかよ!!」

「えぇー」

「えぇーじゃねーよ!どうしてくれるんだよ!!」

「そんな…猿渡…あんまりだ…」

「はぁ?」

「あんまりだぁああああああああ!!!」

その日、川添の叫び声はセミ達の声にまざり、微妙にワーブリングを効かせながら夏の炎天下の中に消えた。


おしまい。



あ、だめだ。すいません。もういいです。
  1. 2007/09/03(月) 21:34:15|
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